1つ前の記事に続いて、時々ご相談を受けるお子さんの吃音(いわゆる、どもり)について書いてみようと思います。
まずは、吃音という症状を起こしてる感情/メンタルが何かについてですが、
ルイーズ・ヘイによると:
・不安
・自己表現にかける
・泣き叫ぶと怒られた
などから起こるそうです。
リズ・ブルボーによると:
幼いときに、恐れのために、自分はこうしたいとはっきり主張できなかった人がなりやすい
とのことです。
確かに、吃音は、大人になってから発症してるひとはあまり聞いたことがなくて、
主に幼児期に発症がみられます。
軽い場合は、その後成長とともにみられなくなっていくことが多いようですが、
完全にはなくならずストレスがかかったときだけ症状がでたり、
重度の場合は大人になっても吃音が続くというのがみられます。
まあ、つまりは、幼少期にその人が体験したことが、吃音を起こす元になった、
別の言い方をすると、それを体験するようになっていたといえるかもしれません。
私がみてきたケースでいうと、お子さんで吃音症状がみられる場合、
その子の家族のメンバーと、
その子自身の性質との「組み合わせ」で起きてるのではと思うことが多いです。
どういうことかというと、
吃音症状をだすお子さんの家族の誰か(一人もしくは複数)の言動と
その子自身の性質が合わさることにより、家庭環境の中で「自分を表現するのを抑えてきた」というパターンがみられるのです。
つまり吃音という症状は、簡単に言うと、
自分を澱(よど)みなく表現できない状態にいる、というのを教えてくれています。
以下、症状を出してる子と家族の代表的なパターンをいくつか挙げてみます:
1)口が達者な家族がいて、その子が表現する前に、その子のいいたいことを先に言ってしまっている
→ その子の代弁者のような存在が家族の中にいて、その代弁者の方が自分よりうまく話したり説明できるので、自分を表現したり主張するという手段を完全にその代弁者にゆずってしまってるパターン。
深いところでみると、自分にはできないとか自信のなさ、失敗することへの恐れがみられます。
2)頭の回転が早い家族がいて、その子自身のペースより早いペースで話したり、物事を進めてしまっている
→ 本来の自分のペースが乱されている。あせらされることで、自分のタイミングやペースで表現することが難しくなっているパターン。
深いところでみると、実は人のペースに合わせたくないという頑なさもみられます。
3)頭ごなしに自分の意見を主張する家族がいて、その子の意見を聞いていない&反論させない
→ 自分の主張をしようと思っても、簡単にその家族に自分の意見を切り捨てられるので、表現しようとすると緊張したり、すくんでしまうパターン。
深いところでみると、家族の意見の方が素晴らしくて、自分の意見や主張には価値がないと自分でジャッジをしているので、余計に言えなくなっています。
ということで、吃音の症状がでてるお子さんがいたら、上記ようなパターンを家族で形成していないか点検してみて、じゃ、どうしたらいいかなと考えてみるとよいかなと思います。
いつもそうですが、症状というのは一人で勝手に発症してるわけでなく、まわりのパターンと組み合わさっていることがほとんどです。
ですので、その症状に向き合うと、家族の他のパターンを外すことができますので、
家庭内のエネルギーも上がり、よりよい状態になると思います。
長く吃音症状が続いてる場合は、ホメオパス にかかるのがよいと思いますが、
急性的に症状がみられていて、キットのレメディを使おうと思うなら:
Nat-mur / Calc (自分以外の代弁者がいて自分を抑えてる場合)
Arg-nit / Merc / Sulph (自分のペースが乱されてる場合)
Lyco / Staph (自分より強い相手がいて自分の意見を主張できていない場合)
などが使えると思います。
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吃音の話は、私も実体験があります。
私の兄が幼少期のある時期から、どもりがちでした。
今のエネルギー療法の仕事をするようになって、上記のような感じでそれを分析してみたところ、
私の父が 3)のパターンで、私が 1)のパターンでした、ダブルで最悪、汗。
もちろん、そこに兄の性質も加味され、さらに母の方向のずれた対応により、冗長されたと思います冷汗。
しかし、人の人生というのは本当に面白い&強いもので、
兄は、人前で教える(つまり話すのがメイン)という職業につきました。
小さいころからオタク気質であったことを生かし、自分が好きなことを徹底的に研究することを選びつつ、同時に非常に苦手だった人前で話すという組み合わせに行き着いたのです。
好きと苦手のミックス!
だからもう苦手は克服されたということです、偉いな〜と思います(←上から、笑)。
ちなみに兄が選んだ奥さんも、私とは正反対のいつもニコニコ優しく、話をちゃんと最後まで非常にゆっくりとうなづきながら聞いてくれる女性です笑。
幼少期から高校まで、わりと苦労したと思う兄、その兄を思い浮かべながら、
彼がつかんだ後半の満ち足りた人生を思うと、鼻の奥がツンとなる妹です…..。

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吃音が長い間あらわれてる場合は、コンサルテーションを受けてみるのもよいかもしれません。
いずれにしろ、あなたに現れる症状はあなたに何かを教えてくれるものです。
ご興味のある方はHPの方までどうぞ:https://arnicahomeo.com/