私はどんなお酒も飲めるしどれも大概好きなのですが、長年、色々試した結果、一番二日酔いしにくいのがワインだったので、日常的にはワインを飲んでいます(注:あくまで適量です)。
辛口の日本酒も大好きなのですが、なぜか日本酒は毎回ものすごい二日酔いになります、ひー(汗)、それでめったに飲みません。
私がお酒を飲む一番の理由は、食事がさらに美味しくなるから、です。
あとはリラックスさせてくれる効果も好きです。
1日終わってくたびれた感じで夕食の準備をするとき、ワインをちびちび飲みながらやるとヒジョーにゆったりとした気持ちで料理ができます。
自然療法の仕事をしていて、お酒を飲む、というと眉をひそめる方もいますが、好きなのですからそこはどうにも(汗)、しかし、お酒は体に悪いと断定できるものでもなく薬として使われていた歴史も長いのです。
お酒が体に悪いとしたら「量の問題」と「依存性」だと思います。
ちなみに、最初に作られたお酒:ワインやビールは、当時の生水より衛生面で安全ということで飲まれていたようです。
薬としてのお酒で代表的なものは、リキュールです。
リキュールは、カクテル用とか、単に甘いお酒という認識の方が多いかもですが、もともとは「薬酒」です。
蒸留酒に薬草や香草などを漬け込んで「薬」として飲まれていたのがリキュールです(のちに、果物風味なども作られだんだん嗜好品としてのお酒になっていった)。
日本でいうなら、薬草を漬け込むお屠蘇もそうだし、マムシ酒なども薬効をねらった薬酒です。
先日、あまりお酒に酔わないダンナさんが珍しく酔っていたので、何を飲んだのか?と思ったら、「シャルトリューズ Chartruese」というフランスでは有名なリキュールを飲んでました。
隣町のイオンで売ってるのをみつけていそいそと買ってきてたのでした。
なぜに酔ったかというと、このシャルトリューズのアルコール度数が55度 (高!) だからです。
このリキュール は、フランスのアルプス山域にあるシャルトリューズ修道院で作り続けられており、1605年以降同じ製法が守られています。
実現可能なの?!と思ってしまう ”130種もの薬草&香草” を使ってつくられるブランデーベースのリキュールですが、レシピは極秘(3人の修道士だけが知ってる)で、非常に謎めいてるお酒です。
・Vert ヴェール(緑という意味のフランス語)と
・Jauneジョーヌ(黄という意味のフランス語)の二種が有名ですが、

旦那さんはVert (緑)の方を買ってきてました。
どれどれ〜♪ と、私も味見させてもらったら、
甘いけど、ザ・薬草!
という味がします。しかしこれが妙にあとをひく味でして、炭酸割りにて
気がつけば 3杯も飲んでしまいました(汗)。
そしたら、その後、私も酔ってる状態になったので、次の日の二日酔いを恐れひやひやしたのですが、薬酒だからか?、なぜか二日酔いしませんでした。
お屠蘇に入ってるハーブ(漢方薬)は、胃腸を整え、喉や気管支粘膜を保護する働きがあると言われてますが、
このシャルトリューズは130種も薬草が入ってるので具体的に何に効くのか限定できないようで(汗)、長寿の酒や万能薬などと言われているようです。
甘いのだけど、なぜか飲むともっと飲みたくなり(体の声?)、酔ったわりには二日酔いしない不思議なお酒でした(量を飲みすぎた場合は別!)。
他にもフランスの修道院で作り続けられてる伝統的な薬酒として
Benedictine ベネディクティン があります ↓
こちらはシャルトリューズよりさらに製造年数が古く、ノルマンディの修道院で作られてます。多くの薬草を使い、長寿の秘酒と言われてます。製菓への風味づけに使われることが多いけどこれも薬酒です。

お酒を飲まない人も、薬酒なら体にもよい効果があるし、少量が適量なので少し飲むだけでいいし、お酒の世界を少し楽しめるかもしれません。
(何のススメだ…..?!)
*シャルトリューズ修道院については、映画にもなってます。
『大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院』