過剰と過少

冬休みということで、友人一家が我が家に数泊しにきました。

彼らはデンマークに暮らしています。以前のBlog記事にも書きましたが、デンマークは車よりも自転車で移動する国です。

彼らも学校に子供を送るときに自転車を使います。

1ヶ月ほど前に奥さんが自転車で横転してひざを痛めました。

1週間ほど様子をみたけど膝の中心部分の痛みが収まらないので、念のためレントゲンを取ってもらおうと病院に行ったそうですが、ハイ、断られました。

歩けてるから骨は折れてない。薬も必要ない。

とのこと(厳)。薬代が国家財政を逼迫しないように、必要のない症状には薬は出さないんです、と説明までされたそう。

ホメオパシー療法をやっているものからすると、不要なレントゲンを取らなかったり、薬で症状を抑圧しないなら素晴らしいじゃないのと思うのですが、実際にはそう単純なことでもないらしい。

とにかく彼女は膝が痛くて、自分の感覚では骨なり皿なりが割れてるかひびいっているかもと不安なのです。お金を出すから、お願い!レントゲン取って、といっても聞いてくれないらしい(まじか?!)。

こういう過少な(?)医療の話はイギリスなどでも聞いたことがあります。とにかく薬はなるべく出さないし、例えば乳がん検査なんかは若すぎると「不要」ということで受けさせてくれないらしい。

話を戻すと、それでそのデンマーク在住の彼女を、急遽私の住んでる隣町の整形外科に私が連れていくことになりました。保険がないので自費診療となり高価になるけど、骨折なりひびなり原因がわかって対処ができれば安心ですから。

受付で待っていると、30分くらいでレントゲン撮影から診療まで終了してきました。そしてレントゲン写真でひざは骨折でもなんでもないということが判明しました。良かったです。処方としては、シップ剤がでていました。

整形外科から帰宅した私達に向って彼女の夫は、

「レントゲン取る事ができたの?ほんと?!良かったね〜」

レントゲンを取ったことがこんなに祝福されることだとは(汗)!

日本もそのうち医療費が財政を逼迫して(もうしてるけど)、薬はできるだけ出しませんとか、レントゲンは骨折と確証できない限りは取りません、なんて日が来るのでしょうか….

 

自然療法従事者としては、過少すぎる医療の方が良いと思っていたけど、実はそれは逆でしたね。

過少な医療サービスを増やすことは簡単にはできないけど、過剰なサービスなら受ける側が判断して、不要な検査を受けないことにしたり、不要な薬は使わないように選択することができますからね。

大は小を兼ねるというか、私達は選択できる立場なんだということに改めて気がつきました。

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↑ ご近所の子ヤギ。かわいい画像がいっぱいとれるけど、やぎは干支に入っていないから年賀状に使えない〜

 

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薬に頼らないで自分の治癒力で健康になりたい方。ホメオパシー療法が助けになるかもしれません。ご興味のある方はHPの方へどうぞ;

https://arnicahomeo.wordpress.com