ニューコラボができるまで 8

7の続きです。

ここから、リフォーム工事の話になります。

リフォーム工事は、1つ前の記事で触れた建設会社さんにお願いする予定でした。

ところが、その社長さんが
リフォーム工事の見積もりに来たときに、
いつ、ニューコラボのリフォーム工事ができるかわからない、とおっしゃるではありませんか。

それは、今年の夏頃に大きなヒョウが降ったことと関係していて、
ヒョウにより穴があいたり凹んだ家屋の改修工事のオーダーが、
その会社に殺到していたのです。

それらのイレギュラーなオーダーに加え、
すでに受けていた新築のオーダーも重なっていたので、
ニューコラボのリフォーム工事に着手できるのは、早くて数ヶ月先、
正直にいうなら、いつスタートできるか今の時点で確約できないというのです。

一方、私は物件を既に入手していますし、
リフォーム工事は、予算の関係もあり最小限しか触らない予定で、
何をしてもらうかも具体的に決めていたため、
見積もりを出してもらったら即決して、
一刻も早く工事をスタートしてもらうつもりでした。
ですので、この展開に少なからず驚きました。

その建設会社さんの仕事についてはとても信頼していましたので、
この展開を受け入れるなら、
数ヶ月待つというのも選択肢としてあったかもしれませんが、
それを想像するとモヤモヤしました(つまり、心の奥の私が違うと言ってる)。

それで、私は「時期」と「やる気」を優先することを選びました。
(時期をずらすと、私を含め、一緒に働く仲間のやる気がそがれると思ったので)

最終見積書を出してもらった段階で、
工事着工期日についても、具体的な日付をだしてもらい、
それがわたしの待てる限度の今夏以内ならお願いしよう
(物件契約日は5月11日だった)、
それ以降の日付なら、お断りして他を探そうと決めました。

結果、建設会社さんが提案してきた具体的な期日は、
夏ではなく、秋真っ只中の10月着工でした。
(それでも、この日程にするため社内会議してくれたそうです)

自分が何を選ぶかが、はっきりしていましたので、すぐにお断りのメールを送信し、
送信してすぐに一緒に働くかなこさんに電話をしました。

なぜかというと、その少し前に、
工事を建設会社がいつやれるかわからない事情を相談したら、
かなこさんが、心当たりの大工さんがいると話していたからでした。

その心当たりの方が、
ニューコラボのリフォーム工事をしてくださった稲美町の「藤森建築」さんです。
電話でコトの経緯を説明すると、藤森さんは、私が希望の今夏着工が可能で、
逆に秋以降だと無理だったということがわかり、タイミングが完璧に合致しました。

藤森さんは、30代のいわゆる若い大工さんなのですが、
話してると、含むところがゼロの(暗にほのめかす、とか、にごすみたいなまわりくどさがない)明快な方で、話が通じやすく、
しかも、昔の大工さんのやり方で修業されて独立された方なので、
使うものもできるだけ自然素材推奨と、まさに願ったり叶ったりの人でした。

彼は、人としてみても非常にポジティブな人格で、
できないところで止まらないで、できることをどんどん進めてくれるのが頼もしく、
一方で、こちらの要望など話したことをちゃんと細かくメモしているところもあり、
あれを忘れてた、ということがほぼありませんでした。
大らかさと細かさの両面を備えてる珍しい人だなと思います。

また、若さの利点?であるLINEなどを使って、工事の進捗状況を写真や映像で丁寧にあげてくれるところも、お互いに確認ができて誤解が起きないので非常に助かりました。

工事を頼んだのが、暑い夏のときでしたが、
ちゃんと夏休みをとってお子さんたちと家族で旅行にいくことも計画していて、それを聞いても、仕事と私生活のバランスがとれていていいなと思いました。

メンタルのバランスがとれてる人の仕事というのは、
そういう波動を放つので、
それはリフォームしてくれた家の中にも現れてると思います。

もう1つ、目に見えないことで、すごく助かったのが、ご近所の方々と、
非常に人懐っこく関係を築いてくれたことです。
工事期間中、車を敷地内に停めさせてもらったお隣のS子さんや、裏の家のHさんは、
わたしが現場に行けない日々に、藤森さんにコーヒーやらスイカを毎日差し入れてくれて(施主は私なんですが爆)まるで息子のようにお世話されてました笑。

工事期間というのは、近隣の方々には工事の音がうるさかったり、搬入で道をふせいだりしてご迷惑をかけるときなのに、逆にそこに彼がいることで、ご近所さんは日々彼に話しかける楽しみみたいなのを持ったようにみえました笑。このような関係がニューコラボをオープンしても摩擦を起こさない流れにつながっていますので、ありがたいことです。

余談で、その後、お隣のS子さんは、藤森さんに家の中の修繕工事まで依頼してました、これもコラボですね。

唯一、困ったことは、リフォーム工事が終了する頃に、それまで全てのことを藤森さんにお願いしていたので、今後、彼が現場に来なくなると、私が全てしなければいけない、と気づき、アワアワしたことでした苦笑。

その自分の状態をみて、どんだけ信頼して任せていたんだろうと気づき、
そういう安心して任せられる工事をやってもらえてありがたかったな、
ラッキーだったなと思いました。

ということで、1月下旬にインスピレーションを得て、
物件を探し&みつけリフォーム工事が完了して、
正式にオープンしたのが、9月下旬となりました。

こうやって振り返ると、何かを形にしていくときというのは、
インスピレーションや、こうしたいと思ったことについて、
とにかくやってみる、動く、が大事だなと思います。

動く、それは当たり前のことなんですが、
天からラッキーが降ってくるわけではなく、
なにか良いことが先に現れるから動くのではなく、
こちらが動くから、その流れに合流できて、それをつかむことができるのだと
わたしは体感しました。

また、カタチをつくりあげる過程で、大小たくさんのことを選択したり、
決めていくことがありました。
いろんなことが起こり、それに対処しないといけなかったりもしました。

そういうとき、まずは、あ〜どうしよう!?と思うわけですが、
どんなことにも必ず解決法がある、ということも体験しました。

「解決法は必ずある」を確信したので、
今は、何かあっても、解決法はなんだろう〜とゲームのように攻略しています。

自分の心の奥にある自分の望み、
それに呼応して外側で起きてくる事象、
これらのサインの意味を読み取り、不要なものは脇に流しながら、
自分独自の人生の波にのっていく
そんなゲームのような体験をさせてもらったなと思います。

その後も、人生のゲームは相変わらず続いていますが、
「ニューコラボができるまで」の記事は、これにて終了となります。
読んでいただき、どうもありがとうございました。

↑こじんまりした昭和な和室。小さい子がいるママ達には和室が好まれます。
畳を入れ替えるとき、値段を勝手に想像して安い方を選択しようとしたら、
藤森さんが、そんなにびっくりするほど国産の値段は高くないんですよ、とアドバイスをくれました。ほんと、その通りで、国産イ草の畳にして良かった〜ほっとする空間です。






ニューコラボができるまで 7

6の続きです。

いざ物件の購入となったときに、我が家のお金の使い方について
どうやってダンナさんの心をYESに動かしていったのかを書いておこうと思います。

ニューコラボができるまで 1」にも書きましたが、
ダンナさんは、最初のうち、完全にこの私の計画に対しては不機嫌でした。
できたら、やめてくれよ、という姿勢でした。

今後、レンタルスペース代としての収入を見込めて
例えマイナスにならなかったとしても、
儲かるビジネスプランでは全くないので、
お金を出す側としては、それは当然かもしれません。

「お金」という面で、
彼がこの計画を受け入れる気持ちに確実に傾いたのは、
物件の土地が人気がある場所だということを
不動産会社のY田さんから聞いて、
どうにもならなくなったら売却できて投資したお金が戻ってくる安心感を
持ったからだと思います。

その図式でみると、
古家付きの購入代金は、今後よほど何かの事情で地価が下がらない限り、
将来的に回収可能と考えることができて、
マイナス支出となるのは(回収できないのは)、
ざっくりみると、リフォーム代金ということになります。

土地&家屋購入代金にリフォーム代金を合わせた合計予算は、
2000万円でしたので、そこから計算すると
リフォーム想定価格は、620万円で、これが回収不能と見込まれる金額になります。

このお金の使い道のように両者が望むことにズレがある場合、
ビジネス仮プランのように数字上での説得や、
論理的な説明をしても、
どっちが正解となるか、どっちの見通しが合ってるかの論争になり、
もめることは必須ですので、
私は、そういう切り口での話はしませんでした。

ただ、わたしがそれをしたいんです、
人生の終わりの死ぬときに、ああ、あれができなかった、と思って
死にたくないんです、だから、やらせてください、
わたしはチャレンジしたいんです、お願いします
という自分の気持ち中心の話をして、頭を下げました。

このように話すと、こちらが気持ちでぶつけてるので、
相手も、相手の気持ちを軸に応えるという流れになります。

気持ちだけでいうならば、ダンナさんは、
やってみなよ、という気持ちなことがわかりました。

ただ、損となることはしたくないよね、
みすみすお金を捨てるようなもんだよね、
というのがひっかかっているのでした。

そこで、そこを動かすために使った
私の説得法は、こういうものでした↓

ニューコラボ計画で回収不可能と思われてる資金部分は、
ざっくりいうとリフォーム代金部分だよね。
だとしたら、このお金を私がどう使いたいと言ったら、
あなたは満足する?と問いかけました。

こういうお金があるとき、
人によっては、自分へのご褒美にと、
豪華クルーズ船にのって世界1周の旅に使うかもしれない
南国の島にいって長期バカンス気分を味わうかもしれない
最新の高級外車を買う人もいるかもしれない
ブランド品の服を買ったり
エステに通ったりして毎日綺麗になって満足する人もいるかもしれない
または趣味の活動に使うかもしれない
グルメを味わい尽くすかもしれない
田舎に別荘を買う人もいるかもしれない

これらの例は、
あー楽しいという気持ちや、
あー素敵という満足感や、
豪華な外側の物によって満たされた感を味わう体験をしている。

このような楽しみや余暇や趣味の体験にお金を使うとき、
人はそこに大金を支払っても、
そこから、利益を回収しようとは思わない。

私は、お金の使い道として、そういうものを選ぶこともできる、
でも、私が選んだのは、チャレンジという体験、
私は、お金を使うなら、そこに使ってみようと思ったんだよね。

みたいな説明をしました。

そしたら、ダンナさんは、

わたしが高級車を買いたいと提案して、
その車に乗ってるところと、
ニューコラボの物件を買って、日々チャレンジしてる姿を
頭の中でシュミレーションしたのではないかと思うんですが、
後者でいる私をみてるほうが、自分も心地よいと思ったのではないかなと思います。

そこから、お金をこの計画に本当に使うのかどうかという議論は、
ほぼしなくなりました。

もう少し深く分析するならば、彼もチャレンジしたいと思っていることがあるから、
(でも今はまだ勇気がでなくてしていない)
私が、ただ楽しんだり、物によって満たされるよりも、チャレンジを選んだことを応援したいと思ってくれたのではないかなとも思います。

という感じで、ダンナさんはお金の使い方のお目付役みたいに、
毎回、物件を一緒に見に来て、
建物の構造や、どこがよくないとか、
男性目線のとても有益な意見を出してくれたので、非常に助かりました。

そして、物件を毎回見に行くうちに、
彼の思考が、「本当に買うのか」から、
「買うならどれにするか?」→ 「どれを買おうか」
みたいな具体的な選択の流れに
自然とシフトしていったのを感じました(洗脳?笑)。

私が決めたやりたいことだからと、
一人で物件を探し、一人で見て決めるのではなく、
物件をみて吟味する段階を、一緒に体験できたのは、
とても良かったと振り返って思います。

お金という面で彼は協力者であり、この計画をすすめる上で、
彼の立場らしい関わり方をしてくれたこと、ありがたいなと思いました。

後になって、彼が最初に反対の気持ちを持っていたのは、
心理的にみるならば、小さな男の子のように私が外にでていくのは、
寂しかったんだろうなと思いました。

私がいつも家にいてほしい気持ちがどこかにあったのだと気づいて、
(彼の母は、彼が小さい頃、仕事していて家にいなかったので)
少しせつない感じもしましたし、その思いに共感もしましたが、
そのような気持ちを乗り越えて、応援してくれたことに一層の感謝を感じました。

ということで、
家族からの不協和音が、
話をして一緒に行動をしていくうちに協和音に変化したことも、
ニューコラボという場をつくっていく過程に必要だったなと思いました。

ニューコラボのカウンター、後ろのベンチ、イートインのテーブル、
講座ルームのテーブルは、ダンナさんのDIYです。
私も購入からリフォーム工事終わるころに、決めることが多すぎて、少し燃え尽きてましたが、ダンナさんもまたこれらのテーブルを作り上げたときに頭から黒煙でそうに燃え尽きてました笑。

to be cotinued → ニューコラボができるまで 8






ニューコラボができるまで 5

4の続きです。

今のニューコラボ物件に行き着くまでに出会った3つの物件との間に起きたことが、
個人的には一番面白い=神からの導きをダイレクトに感じた出来事でした。

1つ目の物件:
加古川市内の以前ホスピスとして使われていた物件でした。
市街化調整区域ではないのに、お庭が広く、駐車場も4、5台とれるし、しかもホスピスとして使われていたこともあるので、部屋数も十分でした。
そこがホスピスだったときのHPがネット上に残っていて、それを読んでみると、看護師さんや介護士さんのグループが、最後まで人間らしく生きられるようにとつくった志の高い施設で、読んでいて心が温まりました。つまり、そこはとてもよいエネルギー場だったと確認できました。

ここでGO!だと思い、その物件広告を載せていた地元の不動産業者に電話をすると、予想外にとても冷たい対応でした。そこはね〜ホスピスだったんですよ、だからやめときなさいという口調、しかも前面道路が4m以下だから、再建築不可になるかもよ、と売る方向でなく買わないでというセールストーク(笑)。

前面道路の問題は、どうしたら解決できますか?と電話口で食い下がるわたしに、ため息まじりに「ウチでは扱いたくないんですよ(よそを当たってください)」というようなことを最後には言うのです(なんで広告だしてた?!苦笑)。
しかし、不快に感じたこのやりとりは、今後とても頼りになる不動産業者さんに出会うための流れだったのです。

私はできることなら地元の業者さんと取引できたらと考えていたのですが、面倒な物件は扱いたくないというキャパのないこのやり取りで辟易したので、
そのホスピス物件を扱っていた別の大手の業者さんをみつけたとき、地元とか大手とかのフィルターをかけるのはもう、やめようと思いました。

うちでは扱いたくないと言われて、電話をきって、すぐに別の大手の業者に電話をかけたとき、電話をとってくれたのが、F屋不動産、加古川店のY田さんでした(現在は高砂店に異動してました)。
こちらの経緯を説明すると、すぐにホスピス物件の問題と、そこで店をつくるなら、なにをしなければいけないかなどを詳しく教えてくれました。しかも、その時点で判明していないことは翌日役所にいって確認までしてきてくださいました。

Y田さんは、この最初の電話の応対から、最後にニューコラボの物件をみつけ契約するまで、常にこちら買う側の立場で考えて対応してくれて、しかも必要ならば、その後も私の代わりに役所にまで出向いて調べてくださるやり方にもブレがありませんでした。

そこまでしてくださるのは、業者の立場で言えば売買上のトラブル回避なのでしょうが、買った後に問題が発生したり、困ったりしないようにと、こちらのその後のことまでシュミレーションしてくださっているのを感じました。

あの地元業者さんとの不快なやりとりが起きなかったら、私がY田さんに出会うことはなかったので、この不動産探しに強い味方が現れた流れは、偶然などではないと確信しました。

ホスピス物件は、前面道路4m以下で建築された物件でしたが、再建築不可になる可能性はとても低く(救済措置がある)、将来の売買も問題ないことはY田さんの調査でわかりました。
前面の道路が4m以下ということに関しては、限定された営業内容以外での使用は法律上は認められていないけど(寮などはOK)、しかし、現実的には行政の縦割りシステムの関係でそこはチェックされにくく、実際には営業してる店も多数ということもわかりました。ただ、そのこと(法律上は認められていない)を知ってしまったので、この物件はあきらめることにしました。

2つ目の物件:
ここまで、実際に見に行った物件は、7、8件ありましたが、購入しようとまで思えた物件は、ホスピス物件以外にはありませんでした。

この辺りで、かなり気持ちがあせってました。頼りになる業者さんもみつけたし物件がみつかるだろうという確信は心の奥にはあったのですが、だからこそ、逆に何故すぐにみつからないんだろう?と、そういう思考になってきてました。

もしかして、なにか違う視点とか考え方をしなさい、というサインかなとも思ってました。

そうしていたら、ある方がカフェの賃貸物件を紹介してくださいました。
場所が稲美町で、広い駐車場も近くにある物件でした。

私は賃貸物件というのがあまり好きでなく、それは内装リフォーム工事をしたとしても、退出時にすべてをゼロに壊して戻さないといけない契約というのが、非常に無駄なことをしてると思っていたし、借りてるとこちらの自由にはできないという感覚もありました。

しかし、ちょうど気持ちがあせっているところに加え、なにか違う視点が必要なのかと自問していたところでもあったので、賃貸か〜、そうしなさいということかな?と、その流れに従い物件をみにいきました。

そのカフェ賃貸物件は、1Fにカフェがあるだけでなく、カフェの横に和室があり、2Fにも居住できる2つのスペースがあり、まさに考えていた通りの4つのスペースがぴったりとれる物件でした。
一緒にみにいった3人の顔も明るくなって、やる気が一気にあがったことがみてとれました。私もそこでやっていくイメージがわいて、テンションがあがりました。
これはGO! だと思い、賃貸物件を案内してくれた地元の不動産業者さん(前述のY田さんは扱うことができない物件)に、借ります!と即答でお願いして、ワクワクしながら帰宅しました。

その日のうちにに、賃貸契約に関して準備しないといけない諸々の書類の説明などが送られてきて、保証人がいるとかetc., 、それをどうしていくかなど調べたりして、速攻で準備を整え始めました。
そしたら物件をみた翌日の夕方でしたが、物件を案内してくれた業者の男性から、携帯に電話が入りました。
契約の日時のことかと思ったら、物件は貸せない、というではないですか…..(!)

カフェ物件の隣には持ち主さんが住まれており、その方は工務店を営まれているのですが、近々家を改装される工務店のお客様に、そのカフェ物件を仮住まいとして貸すことになっていたというのです。
持ち主さんのその意向を不動産業者は知らなかったというのですが、広告出して、物件まで案内して、えーっ!それはないよ〜と思いました。

仮住まいとして貸す間だけカフェ物件は貸せないので、3、4ヶ月先なら、賃貸できますと言われ、もし借りたいなら、明日にでも(3,4ヶ月先に借りますと)申込みに来てください、そうでなければ、他の人が借りたいと言えば、そちらを優先しますとも言われました。

この提案を聞きながら、この業者さんは売主&自分たちの利益だけをみてるなと思いました。こちらの盛り上がったやる気がつぶれたこと、3、4ヶ月も無為に待たせることには何の配慮もない言動や対応….

このとき、脳内にでてきた言葉は、これはまさに「地主と小作人の関係だな」でした笑。

カフェ賃貸物件は、こちらの望んでいた通りの構成だったけれど、ここを借りたら、
この業者さんや大家さんの対応からして、地主と小作人の関係に入ることになる….
だとしたら、わたしが作ろうと思ってるもの、そこでの人と人との関係とは、根本的に違うものだから、地主VS小作人ベースのエネルギーを発する物件を選ぶとうまくいかないだろうとも思いました。

結局、この時点では、このように交渉しました 
→  3、4ヶ月の間も、こちらは他の物件を探し続けます、
もし、それでもみつからなかったら、このカフェ物件を借りるという可能性はありますが、その際は、私たちを第一候補でお願いします、しかし書面による申込みは致しません。(小作人でなく対等ですと示したい私の”強気の語調”に、業者さんは一瞬黙ったけどOKした笑)。

(後日、ニューコラボの物件がみつかってすぐに、もう借りることはありません、というお断りの連絡はしました)

この第2の物件でのレッスンは、
賃貸物件は自由にできないから、候補にしない
フェアでない関係から起こるものを選択しない
広い庭はなくても(カフェ賃貸物件には庭はなかった)、
近くに公園などがあれば、託児は可能
でした。

to be continued → ニューコラボができるまで 6

冬に向かい咲き始めた2年目のシクラメン、
こんな小さな株なのに幾つも幾つも咲いてくれます。
横でバレリーナのように柔軟に体のお掃除をするミヌ。

ニューコラボができるまで 4

3の続きです。

降りてきた言葉を具現化していく流れで、
一時託児に関することをやろうとしていたみきちゃんも加わることになったわけですが、その兼ね合いにより、ニューコラボの物件探しが迷走していきます苦笑。

しかし、同時に、このことによってニューコラボがどういうものになるかの構想がはっきりしました。

一時託児をやるひと、かなこさんやあきこさんは自分たちがちが興味をもってる社会/市民活動に関することをやればいいし、私はわたしの活動を、そして飲食関連のことをやりたいひとはそれをやればいい、そんな感じで、それぞれのやりたいこと、好きなこと、才能を、今いるメンバーだけでなく、他の人たちも同様に使える場所にすればいいんだ!というカタチが決まりました。

物件探しについても、今、振り返れば、あれは迷走ではなくて、そうなるべきものに導かれていく流れだったのですが、当時は、ログハウス物件にすっと決まると思っていたので、そうならなかったことで動きが停滞したように見えていました。

ログハウスに決まらなかった第一の理由は、市街化調整区域での保育事業が認めらていないからでした。購入をする前に担当部署に電話で確認をしたら、その市街化調整区域では保育事業は認められていないと言われ、断念しました。

ここから物件探しが少々難しくなりました。
わたしの第一希望もそうでしたし、託児のことも考えると尚更お庭もあってのんびりした場所というフォーカスになったのですが、そういう場所は例外なく市街化調整区域なので、あー、これいい!とみつけても、あ、やっぱり市街化調整区域ね…みたいな感じで何も進みません。

そこで、これは何かに気がつかないといけないなと思いました(望むことに近づけないのは、違うレーンにいるからなので)。

それで、市街化調整区域=無理、という脳内の図式を、
〇〇と〇〇をすれば、市街化調整区域でも可能という図式に変えられるように、
実際に役所に出かけ、具体的な指南を受けることにしました。

市街化調整区域の建物で何かしようとすると建築基準法がかかわってくるわけですが、
簡単にいうと、私たちがしようとしてることに既存の建物の用途変更が可能か、というのが焦点でした。(売却中の古民家が居住用として建築されてるなら、それを飲食店や保育事業という用途に変更が認められるかが鍵)

ターゲットエリアにしていた加古郡と加古川市の担当部署を両方まわりましたが、
簡単にまとめると回答は:
私たちがやりたいことを叶えるには、
2種の業種について用途変更を同一建物内で申請することになる
そのためには建物や敷地内で境界線を明確に設ける
そしてそれぞれについて用途変更の許可申請をする
つまり測量&建築図面もそれぞれについて作成し提出しなければならない、ということでした(それをしても許可がおりるかはわからない)。
さらには、福祉条例の関係で、建築指導課にも届出も必要ということまで言及され、手間や費用としてのハードルが、自分達には高すぎることがはっきりとわかりました。

この日、1日どっぷり役所で相談したり、話をしましたが(職員食堂でお昼まで食べた笑)、この日のおかげで出てきた結論は、

市街化調整区域を、選択肢から外す

でした。

はー、すっきり。

作成しないとならない書類の手間や、測量などのコスト、それをかけてまで市街化調整区域の古民家にこだわる理由は、わたしにはない、とはっきり認識しました。

ということで、さらに選択肢のフォーカスが絞られたことで、一気に動きが起きました。

役所をまわって市街化調整区域をあきらめたのが3月5日、
今のニューコラボの物件と出会ったのが、4月28日でした。

この間、3つの物件が候補となりました。

どの物件も、よし!と購入を進めたのに、進めた途端にダメになるという漫画みたいなことが起きました。
はっきりと、神さまに、No !そこじゃないって、と言われてるのをヒシヒシと感じて、
非常に面白かったです。

その3つの物件の話は、コチラへ → to be continued ニューコラボができるまで 5

昨日の夕焼けとネコ。ゆらめく炎のようでした。