ニューコラボができるまで 7

6の続きです。

いざ物件の購入となったときに、我が家のお金の使い方について
どうやってダンナさんの心をYESに動かしていったのかを書いておこうと思います。

ニューコラボができるまで 1」にも書きましたが、
ダンナさんは、最初のうち、完全にこの私の計画に対しては不機嫌でした。
できたら、やめてくれよ、という姿勢でした。

今後、レンタルスペース代としての収入を見込めて
例えマイナスにならなかったとしても、
儲かるビジネスプランでは全くないので、
お金を出す側としては、それは当然かもしれません。

「お金」という面で、
彼がこの計画を受け入れる気持ちに確実に傾いたのは、
物件の土地が人気がある場所だということを
不動産会社のY田さんから聞いて、
どうにもならなくなったら売却できて投資したお金が戻ってくる安心感を
持ったからだと思います。

その図式でみると、
古家付きの購入代金は、今後よほど何かの事情で地価が下がらない限り、
将来的に回収可能と考えることができて、
マイナス支出となるのは(回収できないのは)、
ざっくりみると、リフォーム代金ということになります。

土地&家屋購入代金にリフォーム代金を合わせた合計予算は、
2000万円でしたので、そこから計算すると
リフォーム想定価格は、620万円で、これが回収不能と見込まれる金額になります。

このお金の使い道のように両者が望むことにズレがある場合、
ビジネス仮プランのように数字上での説得や、
論理的な説明をしても、
どっちが正解となるか、どっちの見通しが合ってるかの論争になり、
もめることは必須ですので、
私は、そういう切り口での話はしませんでした。

ただ、わたしがそれをしたいんです、
人生の終わりの死ぬときに、ああ、あれができなかった、と思って
死にたくないんです、だから、やらせてください、
わたしはチャレンジしたいんです、お願いします
という自分の気持ち中心の話をして、頭を下げました。

このように話すと、こちらが気持ちでぶつけてるので、
相手も、相手の気持ちを軸に応えるという流れになります。

気持ちだけでいうならば、ダンナさんは、
やってみなよ、という気持ちなことがわかりました。

ただ、損となることはしたくないよね、
みすみすお金を捨てるようなもんだよね、
というのがひっかかっているのでした。

そこで、そこを動かすために使った
私の説得法は、こういうものでした↓

ニューコラボ計画で回収不可能と思われてる資金部分は、
ざっくりいうとリフォーム代金部分だよね。
だとしたら、このお金を私がどう使いたいと言ったら、
あなたは満足する?と問いかけました。

こういうお金があるとき、
人によっては、自分へのご褒美にと、
豪華クルーズ船にのって世界1周の旅に使うかもしれない
南国の島にいって長期バカンス気分を味わうかもしれない
最新の高級外車を買う人もいるかもしれない
ブランド品の服を買ったり
エステに通ったりして毎日綺麗になって満足する人もいるかもしれない
または趣味の活動に使うかもしれない
グルメを味わい尽くすかもしれない
田舎に別荘を買う人もいるかもしれない

これらの例は、
あー楽しいという気持ちや、
あー素敵という満足感や、
豪華な外側の物によって満たされた感を味わう体験をしている。

このような楽しみや余暇や趣味の体験にお金を使うとき、
人はそこに大金を支払っても、
そこから、利益を回収しようとは思わない。

私は、お金の使い道として、そういうものを選ぶこともできる、
でも、私が選んだのは、チャレンジという体験、
私は、お金を使うなら、そこに使ってみようと思ったんだよね。

みたいな説明をしました。

そしたら、ダンナさんは、

わたしが高級車を買いたいと提案して、
その車に乗ってるところと、
ニューコラボの物件を買って、日々チャレンジしてる姿を
頭の中でシュミレーションしたのではないかと思うんですが、
後者でいる私をみてるほうが、自分も心地よいと思ったのではないかなと思います。

そこから、お金をこの計画に本当に使うのかどうかという議論は、
ほぼしなくなりました。

もう少し深く分析するならば、彼もチャレンジしたいと思っていることがあるから、
(でも今はまだ勇気がでなくてしていない)
私が、ただ楽しんだり、物によって満たされるよりも、チャレンジを選んだことを応援したいと思ってくれたのではないかなとも思います。

という感じで、ダンナさんはお金の使い方のお目付役みたいに、
毎回、物件を一緒に見に来て、
建物の構造や、どこがよくないとか、
男性目線のとても有益な意見を出してくれたので、非常に助かりました。

そして、物件を毎回見に行くうちに、
彼の思考が、「本当に買うのか」から、
「買うならどれにするか?」→ 「どれを買おうか」
みたいな具体的な選択の流れに
自然とシフトしていったのを感じました(洗脳?笑)。

私が決めたやりたいことだからと、
一人で物件を探し、一人で見て決めるのではなく、
物件をみて吟味する段階を、一緒に体験できたのは、
とても良かったと振り返って思います。

お金という面で彼は協力者であり、この計画をすすめる上で、
彼の立場らしい関わり方をしてくれたこと、ありがたいなと思いました。

後になって、彼が最初に反対の気持ちを持っていたのは、
心理的にみるならば、小さな男の子のように私が外にでていくのは、
寂しかったんだろうなと思いました。

私がいつも家にいてほしい気持ちがどこかにあったのだと気づいて、
(彼の母は、彼が小さい頃、仕事していて家にいなかったので)
少しせつない感じもしましたし、その思いに共感もしましたが、
そのような気持ちを乗り越えて、応援してくれたことに一層の感謝を感じました。

ということで、
家族からの不協和音が、
話をして一緒に行動をしていくうちに協和音に変化したことも、
ニューコラボという場をつくっていく過程に必要だったなと思いました。

ニューコラボのカウンター、後ろのベンチ、イートインのテーブル、
講座ルームのテーブルは、ダンナさんのDIYです。
私も購入からリフォーム工事終わるころに、決めることが多すぎて、少し燃え尽きてましたが、ダンナさんもまたこれらのテーブルを作り上げたときに頭から黒煙でそうに燃え尽きてました笑。

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