我が家の暖房は薪ストーブなんですが、薪に火をつけて温度を上げるには、それ相当の火を起こさねばなりません。
そこで必要になってくるのが「焚き付け」に使う材料。
紙や段ボールではあっと言う間に燃えてしまうので、木材の端材など火がつきやすい&火の力をある程度留めておける材料が必要になります。
これにピッタリなのが 杉の葉。
杉の葉は、葉に油分が多くて燃えが非常によいだけでなく、杉の葉の小枝が火の勢いを維持してくれるので、薪の下に杉の葉を入れこんで、マッチを1本するだけで、あっという間に薪ストーブの火入れが終わりになります。
こんな材料、他にはないと思う、と断言できるくらい焚き付けにピッタリです。
私の住んでる地域の山は、杉だらけなので(日本全国ほぼそうですが)、杉の葉がごまんと落ちてます。我が家の裏山もしかり。
なので薪ストーブをつける季節になると、猫のミヌを伴って、私は山に入り、杉の葉を拾いに行きます。
汚れてもいい服装で軍手をして長靴をはいて、杉の葉をブーケみたいにつかみながら山から降りて来て、ご近所のおじさま方と会うと、なつかしそうな目で私の姿をみます(汗)。
皆さんが子どもの頃はお風呂を薪で焚いていて、杉の葉を拾いにいくのは子どもの役目だったようで、山から杉の葉を手にいっぱいつかんで降りて来る私をみて、当時の生活を思い出すらしいです。
「な!、杉の葉が一番よく燃えるだろ?!」みたいに、なぜか自慢げな発言もあったり(苦笑)。

↑ これが杉の葉。これで4,5日分の焚き付けに使えます。
私が住んでる集落に薪ストーブがある家は、我が家を含めて3軒。
3軒だけでは杉の葉は使い切れず、山にたんまり残ったまま(元は50年代に国をあげて杉やらヒノキをせっせと山に植林していったという背景がありますが)。
薪の材料となる様々な木も皆さんの生活には不要なので、倒れたり、切ったりしていらない木がでたら我が家にお声がかかり、ダンナさんが軽トラででかけ無料でいただいてきます。
薪も杉の葉もそうですが、身近で手に入るエネルギー資源があったというのに、いつからガスや石油などをとんでもなく遠いところから運んでくるような生活になってしまったんだろう〜
電気エネルギーを主に使う今の生活を、昔のように戻したいと思う人はほぼいないと思いますが、そのおかげ?!で、我が家は暖房のエネルギー資源を尽きることなく無料にて使わせていただいております。ありがたや〜。