私には、年に一度、一緒に旅行することにしてる高校のときからの大親友がいます。
彼女は病院で介護の仕事に就いているのですが、その病院で少し前にコロナのクラスター感染が起きました(汗)。
彼女が働いていた病棟に感染者がいたため、彼女はホテルで2週間の隔離生活をするはめになったのです。(自宅待機という選択肢もあったけど、一緒に暮らす彼女の娘さんが看護師のため、感染のリスクがないようホテル待機を選択した)。
滞在したホテルの1フロアに病院の同僚らが待機してるのは察しがつくけど、万が一の感染を防ぐためにコンタクトしちゃいけないので会話もなし、部屋の外でドアが開いたりする音が聞こえるのみ&朝それぞれの部屋の前にだされたゴミをみてあー誰かいるねと思うだけ、というなかなか不気味なシチュエーションだったそうです…..
2週間の間、食糧の買い出しだけ外にでていいらしいのですが(待機中に2回PCR検査して陰性だった)、それ以外はビジネスホテルの狭い部屋で、誰と話をすることもなく、ひとりきり(汗)。
私が電話したときは、うつになりかけてたかも、と苦笑してました。
私がそういう隔離生活を送ると想像すると….
わーい、2週間、料理、掃除、洗濯しなくていい、ひゃっほー!
ワイン買い込んで、読書三昧、動画三昧、運動不足ならヨガして、瞑想も誰にも邪魔されずたくさんできる〜って、喜んじゃいそうですが(苦笑)、
あ、猫たちに会えないのが寂しいかも(汗)、
なんて思ったけど、
実際に自分がそういうせまい部屋に隔離されたら、おそらく、あれして、これして、などというやる気自体がなくなっていくのかもしれません。
ホテル隔離の最終日、最後の検査をうけて陰性かどうかの結果待ちのとき、
いよいよ明日帰宅できるとなって彼女がまず思ったのは、
栄養失調気味だから、自分が食べたい美味しいものを作ろう!
ということでした。
ずっと外で作られたものを食べてきたのだから、なによりもまず、そこを思うだろうと思います。
よく考えたら、
自分で食べたいものを決めて、
材料を選んで買って、
それを自分で作って食べる。
毎日の料理作りとは、
なんと自由なことをさせてもらっていたんだ! と、私も彼女の言葉を聞きながら、
気づきました。
家族のための料理を作っていると、だんだん義務みたいに感じて、うんざりすることもあるのですが、
料理って全て自由な選択から成り立ってるんですよね。
自由に食べる品を決めてよくて、
自由に材料を選んでよくて、
作り方も自分の好きなようにできる、
そして好きに盛り付けて、
好きな食べ方ができる(手でつまんだり、かぶりついたり、
フォークとナイフで食べたり、5秒でたいらげたり、おしゃべりしながら食べたり)。
料理&食べるって自由選択の結晶だったんだ!って改めて思いました。
そんなこといったら、全て人生は自由選択でできてるんですけどね。
自由だったというのは、不自由な状態にならないとなかなか気づけないものです。
コロナは困ることも深刻な問題も多いけれど、こんな感じで不自由さを強制的に教えてくれることで、
これまで当たり前だったことがどんなに自由で幸せだったかも教えてくれてるな〜と思った出来事でした。
しかしコロナのおかげで、彼女との例年の旅行計画はキャンセルとなりました。
それもまたこれまで当たり前にできてたことができなくなって、友達と旅行できてたことがどれだけありがたかったんだと気づくことになってます….。

暑くなってくると、猫たちは猫ベッドでなく床に寝そべります。一番涼しいんでしょうね。
好きな場所でいつでも寝そべることができる、自由だ〜!