何年も前に、TED(世界に広めたいアイデアを持ってる人がスピーチするアメリカの番組)で
アジア人の若い男性(インドの人だったような)が以下のようなスピーチしていたのを覚えています。
あやふやな記憶ですがかいつまんで書くと….
彼は、勉強を頑張っていい大学にいって優良企業に勤められたらよい給料がもらえて、「良い暮らし」ができると教えられてそれを信じてきました。
そしてその通り彼は都会のいい大学に入って大きな企業に勤めました。
その後、結婚して家を買おうとしたら、都会の家はローンなしでは購入できない金額だっただけでなく、それを手にいれたらこれからもずっと長時間働いていかねばならないことが見えてきたのでした。
ちょっと待てよ!?
これのどこが「良い暮らし」なんだ!?
と目が覚めて、彼は生まれ故郷に戻りました。
彼の故郷では、収入の「金額」は都会のそれと比べると相当低いのだけれど、
でも生活のレベルは、都会も田舎も変わらないとわかったのです。
高い給料で高い家を購入もしくは高い家賃を払って高い物価で生活するのと、
低い給料で低い家を購入もしくは低い家賃を払って低い物価で生活するのは、
単に「額」が高いか低いかだけで、お金の使い方の割合、つまり生活レベルは同じだと。
それなら、いったい何のためにわざわざ空気もよくない都会に住んでせまい家を借金をするほどの高いお金で購入し、
その対価に自由時間の少ない人生を送らなければならないのか、
いつの間に都会で暮らすことが「良い暮らし」という考えを植え付けられたのだろうかと、
そんなスピーチをしていました。
私は、彼と同じ流れを体験してきてるので、本当にその通りだなと深くうなづいたのを覚えています。
以前、私たちは、東京で家を購入して(中古ですが)、人気の場所だったので土地代も高くウン千万というローンを組んでいました。
今、思い返しても、何であんな額を頑張って払おうと思っていたのか(大汗)。
今の田舎の家を購入してから東京の家を売りましたが、
東京の家の売却金額は、もともと購入した金額+リフォーム代よりも
当然低く合計すると損が発生したにもかかわらず、
売却したお金で東京の家に残っていたローンを完済してもなお、おつりがくるどころか、逆にそれが貯金と呼べるほどの額として残ったというプラスのスパイラル。
今の家+土地の値段は、東京の家の10分の1以下です(!)。
しかも裏の畑を含めた今の家の敷地の広さは、東京の家の大体 6 倍です(広い土地が欲しかったわけではなくただ付属していた、苦笑)。
当然、固定資産税も、東京の家で払っていた額の 1/10 です。
こんなにお安く、こんなに広く、こんなに空気がよく環境のいい場所、
どこに行っても空いていて並ぶ必要なし、
文化的な催しや買い物が必要なときだけ都会にいけばよい、
と私たちにはいいとこづくしの田舎生活です。
そんなんで移住の話などをする機会があるときに、
都会/街の人に
「田舎に住むのは経済的にもメンタル的にも健康にもいいよ〜」と言うのですが、
「田舎はいいけど、
でも仕事はどうするの?!」
という紋切り型の回答が返ってきます。
しかし、今のコロナ 騒ぎで、テレワークでの仕事の可能性も十分認知されたと思いますし(うちのダンナさんは以前からずっとテレワーク)、ご近所の働く世代の人は農業でなく通勤してる人ばかりです(つまり仕事はある)。
それに加え、私たちの生活条件自体が変化しようとしています。
コロナ騒ぎが完全に終息する日が本当に来るのか(変異していく可能性大、ウイルスキャリアの可能性大)、と、なんとなくどこかで皆が感じ始めているのではないでしょうか。
もし、
今の自粛生活と似たような暮らしが今後も(ウイルスが活発になるたびに)断続的に行われるとして
「今後は、どんな生活をしていくのがよいでしょうか?」
とアドバイスを求められたら、
あなたはどのようなアドバイスをあげるでしょうか?
以前のような暮らしぶりがもう戻ってこないかもしれないとしたら、
どんな暮らしを提案しますか?
私がもしアドバイスを求められたら、
住宅ローン=借金を帳消しにできて経済負担が激減する田舎生活、
いざとなれば畑で食料を自分で確保できる田舎生活、
人が密集していなくて感染リスクが低い田舎生活、
これを個人的にはオススメすると思います。
今後オンラインが全ての生活の中心になることは必至でしょうが、それは田舎でも十分にできますから。
冒頭のTEDでスピーチした男性が選択したように、実家のある土地、小さい頃住んでた土地などが田舎なら移住するのに抵抗は少ないかもしれませんが、
私のように全く知り合いがいなかった土地でも、家族同様につきあえるような人々に出会える可能性もあります。
もし、今回のコロナ 騒ぎを機に移住を考えてる人がいるとしたら、
移住する場所を選ぶアドバイスとして
値段や便利な条件などを頭だけで考えるのではなく、
実際に行ってみて
自分たちの「気」が合う場所、
それをちゃんと感じて選ぶと、人間関係などもうまくいくと思います。
↓ 猫も裏庭(もと畑)を満喫できる田舎生活〜♪
