フランスの自然派事情

夏休みにダンナさんの国であるフランスに行って来ました。

フランスではホメオパシー療法に社会保険が適用されており、街角の薬局でホメオパシーのレメディを購入することができます↓

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上記の写真のようにHomeopathieと記載のない薬局でも、ホメオパシー製品や基本的なレメディは置いてあります。しかも簡単な症状なら薬局の人に相談してどのレメディがいいかアドバイスしてもらうこともできます。

こんなにホメオパシーが身近にある国ですが、現実にはホメオパシーを使ったことがない人も結構いたりします。

現代医療のようにスタンダードなものは、こちらが選ばなくてもお医者さんにかかれば当たり前のように薬を処方されるけれど、そうでないものは自分から求めて選択しなければ、それに触れないままでいる人も多くいたりするわけです。

ホメオパシー療法を仕事にしてるので、そういう意味で自分の視点や感覚はマイナー側に位置してると思っていたのですが、今回フランスにいって、もしかしてスタンダードは変わる時期に来ているのかなと思ったりしました。

それはパリ市内に有機農産物&有機加工品だけを専門に扱う店が幾つもできていたからです。

フランスでは有機栽培品を BIO ビオ と呼びます(Biologiqueの略)。

BIO製品は、10年以上前からスーパーでも扱われていましたが、それは少し高級な一部のスーパーやデパートや、有機農業の生産農家を扱うMarcheマルシェ(市場)ぐらいでしかみられませんでした。

今回行って、BIO製品だけを扱うスーパーをあちこちでみかけました。しかもパリのど真ん中という地価の高い場所にも幾つか出店してありました。

下の写真はパリの5区のBIOだけを扱うお店の店内。野菜、お肉からお菓子やお酒など加工品、雑貨まで置いてあり、かなり大きいです。しかもレジには長い列ができるほど混んでました ↓

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こちらは14区にあるBIO専門のスーパー、黄色い店舗がそれです ↓

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BIO製品専門のスーパーは調べただけでもチェーン店だけで9種類もありました。ビジネスとしても成り立つほど普及してるということですね。

普通の安価な品を置く一般のスーパーに行っても、BIO製品の棚がもうけてあり、BIO製品は手軽に購入できるようになってました。

それに街角のカフェでもBIOのジュースや、スムージーなど自然派指向のメニューを置いてる店が増えていました。

姪っ子が通う幼稚園の給食は全品BIOで提供されているということで、集団保育の給食でもそういう流れがあるようです。

こういう現象は、フランスが早くから有機農業を農業基本法に取り入れていたり、行政も税の面で控除したり、メディア自体もそういうものを積極的に取り上げてきた成果でもあるのでしょうが、有機農業を推進する方針に人がついていくのは当たり前といえば当たり前なんだと思います。

自分達の健康にリスクがあり自分達が暮らす環境をも壊してしまう農業や農産物と、体に良いだけじゃなく味もよくて環境にも良い農業や農産物とどちらを選びますか?と冷静に考えたら、後者を選ばない人はいるのでしょうか。

後者を選ばないとしたら、お金の問題と、体や環境へのリスクの情報や意識を持っていないだけなのではないかと思います。

経済重視のとき、社会のスタンダードは企業の利益を優先するものが選ばれていたと思います。そしてその意識は今もまだ傾向として残っています。

でも地球=環境を重視すれば、スタンダードは違うものになっていきます。そしてそういうスタンダードは、そこで暮らす私達の体にも優しいものであるはずです。

BIO専門店があちこちにできて、BIO製品を選ぶことが当たり前になっていけば、食の分野だけでなくその他の分野もスローガンだけでエコロジーを掲げるのではなく中味自体も具体的に変わっていくだろうと思います。

そんな大きなうねりがやってきたら自然療法がスタンダードだった遠い昔の時代みたいな日もやってくるのかな〜

日本のスタンダードも、変わろうとしているのでしょうか。

コンビニがあふれる日本、BIOのコンビニができる日も実は近いのかもしれません(願)。

 

 

 

 

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