先日本屋さんにいくと、縦書きで「不食…」と書かれたタイトルの本が並べてあり、すっと目にとまりました。耳のおおきな男性がスーツをきて笑ってる写真がカバーになってます。
そういえば、春頃に ”不食”というワードをクライアントさんが話していたっけ。そのときは、新手の健康法かなにかだろうと軽く流してましたが。
不食!これか〜と思って、手にとりパラパラとめくると、最初の方にホメオパシーという言葉も登場します。これはもう読むしかありません…
で、早速、読みました。
「不食という生き方」 秋山佳胤(あきやまよしたね)著 幻冬舎 2016年5月発行
ずばり、この秋山さんという方、飲まず食わずで暮らしています。
それも2008年以降、飲まない、食べないで生きています。もちろんお水も飲んでません。
ウッソだー!の世界ですよね(大汗)。
私、知りませんでしたが、秋山さんの本によるとオーストラリアに1996年から飲まず食わずで生きてる女性がいて、各地でワークショップやら講演会を開いてるそうなんです。
その女性は、ジャスムヒーンJasmuheenという方で(見た目は普通の様相で、かなりお綺麗な方です)、彼女のように不食をしている人々を
ブレサリアン Bretharian :英語からわかるように 呼吸主義者 と呼ぶそうです。
ぐぐると彼女だけでなく、インドやら他の国にも何人もいるようです。
何も飲まず食わずでどうやって身体が維持できてるのかというと、プラーナを食べて生きてるそうなんです。なるほど、プラーナで生きてるわけだ、ここで、やっと私は納得しました….。ジャスムヒーンさんの動画などをみると Pranic nourishmentと表記してあったりします。
プラーナってご存知でしょうか。プラーナは大気中に存在するエネルギーで(太陽から与えられるもののようです)、それを植物が取り込んで、その植物&野菜を動物や人間が食べて(もしくはその動物を人間が食べる)という感じで、実は食べ物として私達が取り入れてるものの根源は、プラーナであるとも言えるわけなんです。食べるだけでなく呼吸を通しても、私達はこの大気中のエネルギー=プラーナを身体に取り込んでます。
だから、プラーナを食べて生きてる「不食」は可能だと私は納得できたのでした。
プラーナって、昔、読んだ本(バーバラ・アン・ブレナンの「光の手」)に、普通にそこらへんで見えるって書いてあって、実際に空を見上げたら、チリチリと動くものがみえて、おー、これがプラーナかと感動した覚えがあります。
で、この本ですが、秋山さんがどうやって不食に至ったか(2年くらいかけてゆっくり不食になっていったそうです)という話はやや短めで、不食になったらこんな感じに人生が変わるとか、食べないという選択をすることで、こだわらなくなったり、悩まなくなったりするという生き方が紹介してありました。悟った人の教え、という感じで、生きていくヒントみたいなことがメインで書いてあります。
教えの部分は、様々なスピリチュアル系の方が言われているのと類似のことだったりするんですが、実際に不食を実践した人が、その後に体験&体感していることなので、真実味がありました。
食べるという欲がなくなったら、その他の欲を手放すのはもっと簡単なことだという気がしてきました。
私個人は、不食になってみようとは今は思わないのですが(食は楽しみたいタイプなので)、そのうちそんな日も来るかな、人生の最後の方はほぼ食べないで暮らすのもよいかもしれないとちらっと(ホントにちらっとです….) 思いました。
ニャンコは、不食者ならぬ(タンスへの)侵入者です…