ちょっとしたお手伝いをしたら、お礼にと自家製の野菜を独り身年輩の男性からいただきました。
いただいた野菜の中にはタマネギがあったのですが、独り身の男性で管理がワイルド(?)からなのかこのところの湿度のせいなのか、若干腐り始めているものが2個含まれていました。作られたものをポイと捨てるのも気がひけて、ぐちゃっとなりだしてる部分を取り除いてみることに。
外側の茶色い皮と、腐りかけてるもう一枚の皮を向いたら、なんのことはないぷりっとした白いタマネギになりました。もう1つの腐りかけてたタマネギの方は外側を2枚むいて、真っ白なタマネギになったのだけど、あやしい先端の部分を切り落としたら、外側より一枚内側の層が変色しているのがわかりました。そこで真っ白な一枚をさらに取り除き、その内側の変色した層も取り除いたら、随分ほっそりとなりましたが、やはり白いぷりっとしたタマネギになりました。
タマネギの外側の茶色い部分って抗酸化作用があるとかで、煮だしてお茶なんかにも使われているらしいけれど、内側の白い部分もその次にある内側の層を腐食させないような生き残り術を持っているんですね〜、なんかすごい〜
目の前にある芯までの腐食を免れた白いタマネギをみながら、ホメオパシー療法で起こることを思いました。
ホメオパシーのレメディを使って、その方に変化が起こると、次々と違う層(人間像)がでてくることがあります。そうなると、その都度レメディを変えていくのですが、これはレイヤーケースと呼ばれていて、あるイギリス人ホメオパスによると、ケースの30%くらいがレイヤーケースらしいです(このパーセンテージは国なんかによっても異なると思いますし、実はレイヤーではなく単にピッタリとしたレメディを最初から処方できなかっただけという場合もあると思います)。
このレイヤーのイメージは、タマネギをむいていくのと非常に似たイメージだと思います。
今回の腐ったタマネギ体験でいうと、腐った部分が自分だと思っている自己評価が非常に低い人でも、一皮むけば本当に綺麗な自己があらわれます(綺麗な自己というのは、本来の自分という意)。また外側は白くみえても、一枚下に闇の部分がひそんでいる人も、その部分をむいていけば、やっぱりその下に綺麗な自己があらわれます。
タマネギだけじゃなくて、人間も「芯」まで腐っていかないようなメカニズムを持っているんだろうと思います。芯まで腐らせないように心身が教えてくれるサイン、それが病いや心の苦しみってことなんだと思います。私なんか層を剥きすぎてすっかりほっそりしたタマネギになってしまいましたが(もうほんのわずかな層しかバックアップがない…多分)、タマネギの浅い層の状態で食い止めていたら、もうちょっと楽になるのが早く、余力ももっとあったんでしょう(哀)。
一般的にタマネギの皮をむいていく行為は、自己の本質に近づいていくときにも使われますね。むいて、むいて、むいていったら本質がみえてくるとか、むいていったら最後には実は何もない、とか。タマネギに自然と人間の関係の具現化をみた気がします。そしてむかれたタマネギはスープの具になり、無事に昇華されました(?)。
本来のぷりっとした(?)自己を取り戻したいと思った方、ホメオパシー療法がお手伝いできるかもしれません。ご興味のあるかたはHPの方へどうぞ
:https://arnicahomeo.wordpress.com