クリストフという名の写真家ですが、彼は日本の農地とかかわりのある仕事をしている人の写真を集めて写真展を行いたいらしく、今回はその取材のための来日でした(私のだんなさんのつてで我が村も候補の1つに)。
クリストフは意外にもパリ市の職員。パリ市に雇われているパリ市関連の写真を撮る専属写真家なのですが、いわゆる社会的な身分はれっきとした「公務員」です。
公務員の人が何週間も日本に取材旅行に来て、自分の取りたい作品の写真展を企画できるの?!と疑問に思って尋ねたら、アーティストとしての活動のために最長6年間お休みをとってもいいそうです(有償か無償か尋ね忘れましたが、いずれにしろその間は彼の同じ職は保証されている)。
さすがアーティストを大事にする自治体パリ! これなら公務員として安定した仕事をしながら、アーティストとしての活動を行いセンスを磨き続けることもできます。
このような芸術に理解のある制度を持つのはフランスだけじゃないだろうけど、公的なバックアップがあるからこそアーティストは育つんだろうなとつくづく感心しました。
もう一つ感心したこと。 パリ市に自分の履歴書を送って、パリ市からクリストフに職員として採用の返事がきたのは、 郵送してから3年後だったことです….
なんか、違う意味ですごっ。 3年前の応募書類に返信した係の人も、3年後に採用の通知をうけた人も(汗)。
クリストフは引き続き日本での上記の写真プロジェクトに参加してくれる人を募集しているそうです。 ご興味のある方はクリストフのサイトへどうぞ。 このプロジェクトについては日本語で書いてあります↓