学校で収穫したヘチマで作ったたわしを子どもが持ち帰りました。
昔は水につけてひたすら皮などを腐らせたそうなんですが、相当臭いらしく時間もかかるので、鍋で煮て作ったそうです。お湯にきったヘチマを入れて15分くらいゆで、お湯からだしたら、ぺろーっと皮が剝けるそうです。
あとは日干しするだけで、ヘチマたわしの出来上がり。
早速、お風呂で使ってみました。ヘチマの繊維のほどよい刺激でがかなり心地よい。泡だちも十分でした。
切断した面でなくて、皮のあった側面で洗うのが気持よいです。
お風呂上がりに顔を触ったら、つるつる&すべすべ。
ヘチマでうるおったわけではなくて、軽いピーリング効果があったようです。この使い心地、はまります。
使ったらなるべく干して乾かすのが良いらしいんですが、繊維がだんだん弱ってきたら、最後はお皿洗いやお風呂掃除にも使えるそうです。
なんといっても、すばらしいのは、最後は土に還してあげられること。
お皿洗いには、土にかえらないスポンジしか使ったことがなかった、こんなすばらしいものが自然から贈られていたというのに。
ヘチマたわしに気がついた昔の人はすごい、海綿Spongeに気がついた人もすごいけど。
自然から贈られたものを、智恵を駆使して人間の生活に便利に使わせていただく。そしてまた土に還す。
現代は、それに似たものをせっせと化学的に作り出して、何も考えないで買ってきて使い、そして廃棄&埋め立て。
昔の生活のほうが良かったと単に賞賛するわけではないけど、やっぱり一番の問題は、地球に還元できないものをこしらえてしまったことかもな、と改めて思いました。原発と同じ。そしてそれを私達が使い続けて捨て続けていること。
還元できるプラスチックへの研究や実用化も進んでいるようですが、使うことを止める方向へはいけない、この大きな流れ。地球に浄化できない汚れをせっせと溜め込むってことは、これは私達の体にも同じことが起こっているんだろうな、とヘチマのたわしを見ながら考えました。
来年は畑でヘチマをつくろう。