校長センセイのこと

私が勉強したホメオパシー学校の校長について常々思っていることがあり、それを書いてみます。

この校長さんは、イギリス人の男性でオックスフォード大学をでられた優秀な方なのですが、最初に会った日に特別な印象を受けました。

私が最初に彼をみたのは、半年ごとに行われる学校の東京でのセミナー(いわゆる学校のスクーリングのようなもの、3日間行われる)でした。
入学後初めてのセミナーだし、校長に会うし、しかも英語で行われるので(ちゃんと通訳されます)、とにかく少しどきどきしていました。
ところが、彼がしゃべり出してすぐに「ん?…ん?」「え?何?! 声、ちっさすぎ〜」、これが最初に思ったことでした。

校長さんは、スマートというよりペンのように細く、お顔も細く、そして声も細かったのです…
「覇気がない….」聞きながら、文字通り苦笑していた私なのですが、そうなんです、私は恥ずかしながら偏見があったんです。

校長や社長やトップに立つ人は、ダイナミックで多少なりともカリスマ性があって、人を引きつけるものだという偏見。
だから、覇気を感じない、声が小さめの我が校の「校長」に肩すかしをくらったようでした。

fevrier2011

けれどセミナーが進んでいくうちに、私の思いは全く違うものになっていました。
参加者からのある質問に、彼はさらっと「そのことは、すみません、わかりません」と答えたりします。
参加者の別の人がある項目について自分の考えをとうとうと述べたのを聞いたとき、校長さんは「ああ、そうですね、そうかもしれません」とさらっと大げさでなく真摯な態度で答えます。

これまでみてきたセミナーやら講演を行う人、いや学校の先生であっても、
自説を押し付けてこない人、わからないとさらっと答えられる人、あいまいなことをわかったように言わない人を私初めてみたかもと思いました。

わからないことがあって「わからない」という講師の人いたかもしれません、でもその方々はわからないと言った後で足しました、「それはわからないけど、でもこうであーで、だから自分はこれだけ知っていてこうであーで」。

それがこの校長さんにはなかったのです。わからなかったことは、
「わからない。私はそれについて知らないから、誰か知っている人いますか?」と皆にさらっと聞いたりする…「わからないので、調べときますね」と言ったりも、
それホメオパシーのことなので、ここで知らないって言っちゃっていいんですか、あなた校長さんですよね?、私の方がドキドキしました(今となればそれがわからないということは知識がないわけでもなんでもないとわかるのですが)。

かといって彼が知識が不足しているってことは全くなくて、ものすごい豊富なしかもレベルの高い知識をさらさらと
力も入れずに披露していくんです。そのときの彼の態度に、自然体というよりも謙虚さのようなものを感じました。

なんだろう、これ?!この感じ。
もしかしてこれが「ホメオパス」という職業の人なんだ… 私にとってこれは一種の衝撃でした。

その後この学校で学べば学ぶほど、彼の豊富で高度な知識を垣間みさせてもらっているのですが、
奢らない(無意識なんでしょうが)その態度と謙虚な感じに、大げさではなくて毎度、頭を垂れる私です。
ごり押しである知識が正しいという主張はなくて、いつでも公平に冷静にものを判断しようとするその態度と知性。

私が生まれて初めて対面したホメオパスが彼のような人であったこと、ありがたい限りです。

もしホメオパシーを本格的に学びたいと思っている方がいましたら、そんな校長がいるISHLという学校、心からおすすめしたいです。

(後記:iSHLは残念ながらその後閉校することとなり、サイトしめてます)

そして私はホメオパスとして活動しています。ご興味があればHPへもどうぞ:

http://arnicahomeo.wordpress.com

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